2017年01月20日

団員の練習会日記 Vol.233-2017年1月9日

本日から全曲練習に入りました。

今回の大きなテーマは「2種類の指揮」です。
ひとつは楽譜の指示を確実に演奏し、きちんと正しくアンサンブルを組み立てることを最重要視した、リズムと拍強調の指揮。そしてもうひとつは、すべてが一度型通りに出来るようになっていることを前提として、より音楽的に表情を付けるための流麗な指揮です。

このクールが始まった比較的初期から、「リズムをカッチリやってから、ドヴォルザークにする」というこの練習方法がベースになっていますが、今日は特にそれを顕著に、各曲をそれぞれの指揮で振り分けて2回ずつ通してみる、というスタイルで行いました。
1度目のリズムと拍強調の指揮では、皆が正確さに対して神経を使うので、縦の線がはっきりと見えるような演奏になります。そのため、やはりリズムと拍の取り方の甘さが如実に露になり、特に音を出している前後あるいは中間の休符など「白の部分」の個人差によるズレが改めて洗い出されたように感じます。
そしてそれを踏まえたうえでの流れるような2度目の指揮では、先程確認した正確なリズムも感じつつ、横へ繋がる動きやドヴォルザーク特有の歌心も意識した演奏になり、俄然奥行きが出たようでした。

恐らく全員がこれまでに幾度となく耳にし、目にしてきた作品であるからこそ 、この練習法によってなんとなく経験則でのドヴォルザークになってしまっていることに気付かされ焦燥している人も多いことでしょう。しかしそう感じているということは、その「なんとなくドヴォルザーク」が、演奏者にとってもお客様にとってもさして魅力的でないことが解っているからであり、何とかベーシックに立ち返ったうえでブロカートが目指すドヴォルザークに仕上げたい!という思いがあるからこそなのではないか、と私は思います。

今日はさらに、今クールのもうひとつの課題である「旋律を際立たせ、繋げる」ということに関しても、またご指摘がありました。
メロディーとは、お芝居で言えば台詞であり、そのひとつひとつによって物語は進行していくのです。埋もれて良いわけが ありません。ならば伴奏は、その台詞の後ろで動きや表情や息遣いの演技をして雰囲気を作るような存在、というイメージでしょうか。この演技によって、台詞がちゃんと活きるか、心に響くかも変わってくるはずです。
ドヴォルザークはこの作品の中に、珠玉の名台詞をたくさん散りばめています。ですから聴いてくださる方の心にも強く印象付けられるよう最高のパフォーマンスでお届けしたいですね。そして、「演奏が楽曲の偉大さを超えた」と思っていただけたら素晴らしいことです。



次回、練習日記を担当してくださるのはホルンの斎藤さんです。

打楽器 江尻

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2016年12月25日

団員の練習会日記 Vol.232-2016年12月4日

今日の練習はドヴォルザークの序曲「自然の中で」交響曲第9番の「新世界より」です。

先ずは、「自然の中で」この曲は序曲「謝肉祭」序曲「オセロ」と共に3部作序曲なのだそうです。「謝肉祭」が一番よく演奏されるようですが「自然の中で」もそのタイトル通りヨーロッパの森と泉を思わせるような素敵な曲です。前回までは、タイミングを共有するという意味で指揮者がメロディラインを歌い、自分のパートを指だけ(トロンボーンはスライドだけ)動かすという作業をしてきましたが、今回からはドヴォルザークらしく曲を作っていく作業に入りました。この曲は4分の6拍子で2音のスラーが多く出てきますが、2つ目の音が2分音符の時は1つ目よりも存在感が出過ぎないように。4分音符の時はブチっと切れないように…言われてみればとても当たり前のことなのですが、意外とちゃんとは出来ていなかったりします。次回は、より洗練された仕上がりになっている…はず…だと思います。

そして、「新世界より」第3楽章。トロンボーンとテューバはtacetです。休憩延長…今回は3楽章気合いが入っているらしく、想定より長い練習でした。
そして1楽章。前回まではメロディと伴奏の違いを意識する練習と、付点と逆付点が並ぶお馴染みのメロディはアクセントで音が抜けてしまわないよう注意を払ってきました。伴奏に回る場合も無味にならずカッコ良さはしっかり残しつつメロディを引き立たせる…なかなか難しいところですが、段々ドヴォルザークらしくなって来たようです。
最後に2楽章。テューバのK庭ちゃんは「自分の出番は今日来るのか!?」とハラハラしながら待っていたことでしょう。「新世界より」のテューバは、なんと…この2楽章の冒頭と終盤のコラール9小節(ほぼ8小節)だけなのです。2楽章といえば誰もが歌ったことがあるであろう有名なメロディが出てきますが、トロンボーンがこのメロディの一節を吹くのは4楽章です。トロンボーン・テューバセクションにとって2楽章といえば、やっぱり思い入れがあるのは前出のコラール! トロンボーン吹きとしてはコラールとくれば気合いが入ります。きっとマエストロ直々のパートレッスンで次回の合奏ではレベルアップしたコラールが聴ける…はず…です!

トロンボーン :落合

次回の担当者は頼れるリーダー
トロンボーンの小成隊長です。

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2016年12月15日

団員の練習会日記 Vol.231-2016年11月20日

本日の練習は
 ・シベリウス / エン・サガ
 ・ドボルザーク / 交響曲第9番(4、2楽章)
でした。

エン・サガは、恥ずかしながらこれまでに聴いたことがなく、「なんとなく物語的な曲」くらいにしか思えませんでした。これを実際にやってみると、神秘的な雰囲気、力強さ、の幅広さに驚かされます。そして吉川先生に強く要求されることも「多彩な音色」であります。思慮深い演奏を目指す者にとってはとても良い教科書です。ダイナミックス一つとってみても、事前に相当な計算が無いとつじつまが合いません。求められる「フォルテ」のデカさ、力強さの意味合いが、他の曲とはちょっと違う気がするのです。ひとつ前の音、さらにもうひとつ前の音に対してどのように変化させる必要があるか。ちょっと聞くと感覚的な曲に思えますが、パズルのように構築していける音楽に感じています。

ドボルザークでの吉川先生からの命題は、「旋律と伴奏を明確に」すること。これをクリアすることで、説得力のある演奏になるはずだ、とのこと。実際の練習では「旋律のみ」、「伴奏のみ」で演奏してみます。やってみると、こんなに旋律の途切れない曲だったのね、と改めて思いました。ただ旋律を繋げるだけではなく、「伴奏は伴奏らしく、決して旋律を超えない」を念頭に訓練されると、いままで「伴奏なのに盛り上がってしまうのね」パターンが多いことに気づきます。また、旋律用、伴奏用それぞれに相応しい演奏にどれだけ神経と労力を必要とするか! こういった曲で聴いてもらう方々に喜んでもらえる、納得してもらえる演奏ができることが、いいオーケストラなんだろうなと考えます。確かに、実演に接する機会もレコードによる名演も多いこの曲ですが、「これ一番」という演奏はなかなかピンときません。我々がそれ以上の演奏をしたっていいわけですね。

次回はトロンボーンの落合さんにお願いします。

トランペット 仙波

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2016年11月17日

団員の練習会日記 Vol.230-2016年11月6日

こんにちは、トランペットの田中です。昨秋から所属させていただいており、今回が初の練習日誌となります。よろしくお願いいたします。

さて、今回の練習は「自然の中で」、「エン・サガ」、「新世界より」の第一楽章でした。
「自然の中で」、「エン・サガ」は、吉川先生が曲を歌いながら指揮する中、指だけを動かす練習を行いました。と、書いてしまうと技術的に曲を通せるようにするための練習に思われますが、実際は曲に対するイメージを全員で共有するための練習です。いつも目の前の楽譜通りに音を並べようとして曲の全体像をつかめず、周りを聴くことも疎かになる自分には非常に身につまされる内容でした。

「新世界より」は主旋律のみを繋げて演奏する、という練習を行いました。魅力的な旋律で満ち溢れているこの交響曲ですが、美味しいフレーズだからと各パートが主張してしまうと誰が主旋律なのか分からなくなってしまいます。譜面通りの音量で演奏するだけではない、バランスの取れた”大人の音楽”を目指す練習でした。
実際にやってみると、意外と主旋律を受け持っている人数は少ないということに気付かされます。誰が主役なのか、自分はハモリなのか対旋律なのか…、スコアを読み込む必要がありますね。なお、我らがトランペットパートの第一楽章における主旋律は2回でした。う〜ん、意外…、勉強になりました。

次回の練習日誌は同じくトランペットパートの仙波さんです。

トランペット:田中

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2016年11月11日

団員の練習会日記 Vol.238-2016年10月30日

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第38回定期演奏会に向けての2回目の合奏となりました。2回目といえばこの練習日誌を書くのはで2回目、さらにメインとなる「新世界」を演奏するのも今回が2回目となります。前回ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界」を演奏したのは私が東京電機大学2年生の春の定期演奏会の時ですので、実に4年半ぶりの演奏となります。当時と比べ多少なりともレベルアップをしているとは思いますが、より良い演奏ができるよう頑張りたいと思います。

今回はメインに集中して練習を行いました。前回の練習でも言われていたことですが、ほとんどの方が演奏経験が有るためか各々の思う「新世界」となってしまうようです。「新世界」は各楽章で繊細な部分と激しい部分が含まれているため、音量・音色・テンポをよく意識する必要があるので、ブロカートフィルの演奏を作るためにまずは吉川先生のおっしゃるとおり「楽譜どおり弾くこと」を意識しなくてはいけないと感じました。なおコントラバスとしては2楽章のラストは非常に緊張しますが、最高の音色で決めたいと思います。

余談ではありますが、この交響曲第9番は小説「銀河英雄伝説」の映像化作品にて劇伴曲として使用されています。私の好きな作品の一つではありますが、そちらのイメージに引っ張られないよう気をつけたいと思います。この作品は全110話+68話と非常に長い作品となってますが、ほとんど(おそらく99%)の劇伴曲にクラシック音源が使用されていますので、興味がありましたら是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。

次回の練習日誌はトランペットパートの田中さんです。

Cb 新井
posted by brokat at 10:16| Comment(0) | 練習日記